祈りにかえて

雑感雑記の文章練習・読書日記・調べもの進捗報告書/140文字以上用メモ

史実を描写できたらトリプルアクセル

――戦争に関する作品はもっと増えるべきだ、と。

こうの いまの一個の作品について「あれが入ってない」「これが入ってない」と言われてしまうんです。原爆ものは特にそれが顕著で、不思議ですね。たとえば『夕凪の街 桜の国』にしても、「海外が描かれていない」「被害ばかり訴えている」なんて言われていました。これが学園ラブコメだったら、「美少女のライバルがいないからだめだ」とか「壁ドンがないからだめだ」なんて言われないじゃないですか。

――たしかに戦争や原爆を題材にした作品は、フィギュアスケートのように減点方式で採点されているような印象はあります。

こうの もっと自由な形があってもいいはずで、そのなかから出てきたものが淘汰されればいい。

(『ありがとう、うちを見つけてくれて 「この世界の片隅に」公式ファンブック』)

 

 戦争ものとはズレるんですが、私も兵器擬人化はフィギュアスケート的なものとしてやっているかもしれません。兵器の細部を漫画で描写できればトウループジャンプ、小説で史実を説明出来たらトリプルアクセルです。単純にリンクを滑ってるのは創作物語部分とかBLってる煩悩の部分とかですね。

 

 漫画を描くのが好きにプラスして、たまたまおふねと兵器擬人化が好きを足して今の創作があるので、フォロワーさんにも結構な数いる所謂推しのいいところ伝えたい!という気持ちより、推しがさぁ…激動の人生…もとい艦生を送ってたら――――""最高""じゃん?という趣旨で創作をしています。

 だからなんか違うんですよね……でもじゃあ四コマ知識漫画を描きたいの?って聞かれるとそうじゃない。読むのは大好きだけど。物語を描きたい。でもここが「推しのいいとこ伝え隊」との境な気がしているので、四コマもチャレンジしたいです。私も推しのいいところ伝えたいよ。くやしいよ……

 出張編集部に行った時、歴史ものなら史実・風俗描写もないとダメだよ!って言われたんですけどそうですよね……ただリンクを滑ってるだけの演技なんて。でも飛び込み競技にはスワンダイブ(飛び込むだけで回転も何もしない)って演技があるって『DIVE!!』で習った。べつにそれはそれでアリだと思うんですよね。フィギュアスケートじゃなくて単なるスピードスケートかもしれないし。

 なのでそもそもフィギュアスケート前提で良いのかどうかです。それに推しが好きなら必然勝手に史実描写が増えるくらいの推し推し感が欲しいです。家電量販店でカメラの聞いても分からない機能と画素数の違いを延々と説明された時とかの、ああいう圧倒的"”推し""感。この艦おすすめですよ!!基本排水量が前型艦より3000トン大きいので!!条約制限も微妙に無視して作ってます!!お得です!今ならお客さんのために擬人化という手法で表現されています!!どうすか!みたいな……まさに話しても止まらない感じで…。

 

  今日の『死に魅入られた人びと』は41000円と54000円です。

 

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 最近は『八本脚の蝶』の読書ノートをつくっていたんですが、この本はいつか王子様がもとい「いつか神さまが」って感じがします。あるいはいつかご主人さまが、かな……「神を待ちのぞむ」って言葉が似合うし来たる誰かへの恋文だったのかもしれない(ちなみに『神を待ちのぞむ』の書名もこの本には出てきていたはず)。

 私の個人的ハイライトは2002年3月13日なんですけど…ネットでも見れるので見よう!

 

「私がまだ○○という言葉を知らなかったころ」と話し始めて、魔法がかったその語りに慄然とする。

(『八本脚の蝶』)

 

  読み返していたら同種の言葉がありました。パクってないよ!!

 ちなみに「海を~」という言葉は、私が何気なく書いた言葉の転用です。「美学(哲学)が好きでさぁ…まぁ最近その言葉を知ったんですけど……美学って言うんだね」という趣旨のブログを書いて、そのタイトルがなんとなくで「美学という言葉を知るまえから美学が好きだった」だったんですけど、あとあとこの概念はいいなぁと思い色々考え捻りました。「海を~」って進水前のおふねっぽくない?という……

 

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 ぼくがまだ海という言葉を覚えていなかったころ、遠くにあるうつくしいものを指さして「あれはなに?」と兄に尋ねたことがある。「あのキラキラした、とびはねているきれいなものはなんていうの」
 兄は「ふねのこと?」と答えた。
「ふね?」
「うん。ぼくたちと違って海に浮かんでるやつでしょ?」
 兄はそう笑った。「海」と呟き、じっとそれを見つめたぼくのことなんてつゆ知らず、兄は愉快そうに小さく歌いだした。
「うーみーは、ひろいーな、おおきーいーなー……もしかして、とびはねてるって海のこと?」兄は少しおどろいてぼくに尋ねた。ぼくは”海”という言葉に魅入られ、呆然とただそれを眺めていた。「海……」

「……うん。綺麗でしょ。海って言うんだよ。でも、その綺麗な 水面 ところ はぼくたちの生きる場所じゃないから」