祈りにかえて

雑感雑記の文章練習・読書日記・調べもの進捗報告書/140文字以上用メモ

一番初めに戴くもの

 潜水艦の本を買いたいんですけどすでにまぁまぁ持ってるし問題は「読むこと」だし今はDVD(映像)が必要なのでは?と思います。私の創作、実在感のなさがヤベー。

 

 クロード・レヴィ=ストロースの『野生の思考』の古典的議論を思い起こしていただきたいのだが、固有名は構造主義人類学の中核をなすテーマの一つであった。彼はそこで、人名のシステムが、社会の分類体系と複雑かつ密接に絡まりあうことを鮮やかに示した。その考えでは、人名は社会の分類体系から独立した例外ではなく、そうした分類体系の効果として、その極限に出現するものである。たとえば彼は、ボルネオ島の移動民であるペナン族の複雑な人名体系を論じ、個人の名がいかにその社会で一定の地位を占めていた縁者の死去と結びついて変化するかを示した。個人の名前を決めていくのは、その社会が受け継いできた分類システムであり、その操作を受け入れることで個人は名前=その社会の中で自己の位置を獲得する。ある語が固有名として感じられるのは、「一定の文化体系の中において、その単語が、そのさきにもはや分類が求められぬ最終レベルに位置する」ことを意味するのである(レヴィ・ストロース 一九七六、二五八頁)。
 とはいえ彼は、人名にはもう一つの次元、すなわち名前が「名づける個人の自由な創作で、名付けられる人間を使って、命名者自身の主観性の一時的状態を表現する」場合があることも認めていた。彼はこの二つの名づけを歴史的に並べはしなかったが、ここには「冷たい社会」と「熱い社会」の秩序原理の違い、一方の構造性と他方の歴史性の違いとのゆるやかな対応がうかがわれる。近代社会は、名づけが繰り返される集団の分類操作の一種であったような社会から、むしろ両親や祖父母が生まれてきた子の名前に自分たちの期待を刻印していく社会への変化を内包していた。つまり近代が進むに従い、新たに出生した子どもたちの名づけは、過去の分類体系をいかに参照するかという選択よりも、両親がその子の未来に何を託すかという選択に従っていくことになった。

(栗原彬『ひとびとの精神史 第3巻 六〇年安保――1960年前後』岩波書店、2015年)

 

 おふねの名前が結構好きです。

 

 使いまわしに見えるけど使いまわしじゃなく伝統の重みなんだろうし…。でも伝統の重み(?)という意味では旧海軍潜水艦は改名しすぎじゃないですか!?後世のオタクに厳しい作りになっている……。

  「名づけが繰り返される集団の分類操作の一種であったような社会(過去の分類体系をいかに参照するかという選択)から、両親がその子の未来に何を託すかという選択に従っていくことになった」。帝国海軍は過去だからもうどうしようもない(?)けど、現代艦艇にはなんか新しい名前でも生まれないんですか?昔DDHにいた???失礼しました。「名づける個人の自由な創作で、名付けられる人間を使って、命名者自身の主観性の一時的状態を表現する」……。

 潜水艦は、昔は伊呂波+番号の固有名なしだったわけですし、「もちしお(望潮)」などは戦後で一代目ですよね。 

 あと「シーフレンド7」という名前も、本気で考えるとなんとなく面白いというか、「海のお友達(7代目)」なの、最高にかわいいです。

 帝国海軍では信濃以後の空母勢の名前が結構好きです。

 

以前『廃墟シネマ』(「NONFIX 廃墟シネマ」として二〇〇〇年八月五日フジテレビにて放送)という廃墟好きの方々を追ったテレビ番組の方を取材したんですね。その方は廃墟の写真を撮っている一方で、建造途中のビルや橋を撮ることにも強く惹かれていて写真にしている。「壊れていくものとつくられている途中のもの、どうしてその両方に興味をお持ちなんですか?」と質問しました。すると「壊れていくものとできあがっていくものは、その一瞬だけ撮ると同じように見えるから」と答えられていたことがすごく印象的でした。

(『映画の言葉を聞く』フィルムアート社、2018年)

生まれたばかりで名づけられていない赤ん坊と、次第に固有名詞で呼ばれなくなるお年寄りが、名前を持たないという点で廃墟に似ていると記されています。つまり、廃墟とは、何かの「後」ではあるが、「何かそのもの」ではない。したがって、人間は廃墟に似ている、と語られています。

(同)

  関係ないけど某DDHさん、進水の時の恰好と除籍後の例の姿がそっくりですよね!?構造物がないやつ……。

 

 

 標的艦もある種の栄光なのかもしれないけど。でもそれはしらねの栄光ではなくべつのなにかの栄光なのかな。わからん。

 

 現代艦艇をしらないのに現代艦艇語っても仕方ないだろとオタクは思った。今日は潜水艦の資料を一律机の上に上げて手に取りやすいようにしました。これでもう勝ったも同然です。

 

 今日の『死に魅入られた人びと』は203000円と265000円です。