祈りにかえて

文章練習・雑記雑感・読書日記・調べもの進捗報告書/140文字以上用メモ

「お嬢さん」『征途』

「お嬢さん」をiPhoneで観ていて気づいたのですが、「お嬢さん」ってなんだかんだ「支配側」は変態なんですよね……。あの映画は強い政治性(政治というのは歴史問題とかのほう)は感じない、けど支配性・被支配性の激しい映画だと思っていました。でもよくよく考えたら日本人貴族は鞭で打たれてるし親日派の朝鮮人・上月もすごい変態だ。美人で機転の利くヒロイン(その1)は日本人なんですけれども、こちらは日本人といえども被支配側の人間です。

 みんな日本乙女に恋をするって感じでしたね。私の中で「アンダーグラウンド」を超えた。韓国本国では20分ほどの拡張版もあるみたいです。

 ところで「お嬢さん」を観るたび『痴人の愛』の野口武彦のこの解説を思い出します。

 三島由紀夫の評言をかりれば、谷崎にとって日本の敗戦とは、「日本の男が白人の男に敗れたと認識してガッカリしているときに、この人(注・谷崎)一人は、日本の男が、巨大な乳房と巨大な尻を持った白人の女に敗れた、という喜ばしい官能的構図」として敗戦を眺めていたということなのである。

  上月の「朝鮮は醜いが日本は美しいからでしょう」の言葉はこういう観点から来ているのではないのかな、と思いました。いや、もう少し色々複雑なんでしょうけど……ここはあまり突っ込まないぞ……。

 

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