祈りにかえて

文章練習・雑記雑感・読書日記・調べもの進捗報告書/140文字以上用メモ

「お嬢さん」を観た後に「SAYURI」を観たら気づいたこと

「SAYURI」を観ました。

 

SAYURI [DVD]

SAYURI [DVD]

 

 これ

 

 昔にも観たことがあり、映像が綺麗だなぁと思った記憶があります。なのでもう一度見たかった。あとは陰翳を美しく描いた日本が舞台の映像っていうとこの映画なのかな……と。

観ててしばらくして気づいたけど、映像が思ったほど綺麗じゃない。というより、構図などはとても美しいのに、映像の解像度(?)が気になりました。すでに今は昔の映画なのもあるし、ブルーレイではなくDVDなのもあるし、なによりそう、「お嬢さん」を観た後だったので比較してしまったからです。

 


MADEMOISELLE Bande Annonce VOSTFR (2016)

 推し映画  

 

この二つの映画の共通点、日本文化の美と(主に)戦前が舞台なところでしょうか。あと役者は外国人ですが、日本人女性の設定のヒロインです。

「SAYURI」は2005年、「お嬢さん」は2016年公開なので、ちょうど10年+αですね。機材や映像技術による質も変わってくるだろうし、あとはいろいろな時間による洗練具合だったり、あとは「綺麗」なんてものは所詮は主観なので、単純な私の好みもあります(ごめん)。

なので多分映像は機材の発達などの問題と、単純な好みだと思う。それはいいとして。

 

芸者ものなのである程度は仕方ないけど、とにかく女性が男性に従っている映画だな……と思いました。「芸者は男性に見初められてナンボ!!」という台詞が何度出ただろうか。

女性が自分の性を売りにしてるシーンも多い。芸者ものなので仕方ないのかもしれないけど……(二度目)。芸者として男性(医者)にお目にかかるために、機会作りとして自分の脚をわざと切って傷つけるシーンとか。

あと芸者ものであるのもあるけど、Amazonレビューにもある通り「欧米人の日本人女性に対する解釈は蝶々夫人のまま」だからかもしれない、とも思いました。アメリカ制作の映画なので。

 

「お嬢さん」の監督パク・チャヌクはインタビューで「抑圧と抑圧されている状況の中で戦う女性が魅力的だと思っています。一方で、一番魅力がないと感じるのは従順な女性です」と言っています。「SAYURI」は「抑圧の状況で従順に生きるなか、何が最善か」に重点が置かれている気がする。戦ってはいるけど抑圧の中からは逃げられない。結末の通り、会長さんの庇護のもと小百合は生きていくんだろう。

私は抑圧から完全に脱して二人で逃避行(戦前なのに女性二人で日本から脱出して上海にまで逃げてしまう)しているスッキと秀子のほうが好きかなあと思います。小百合は知りもしない男性に見初められるために脚を切ったけど、秀子は愛する女性スッキを想いながら、愛していない男に絶対に抱かれないために手を切り、そこから出た血を使って初夜を迎えたふりをした。

 

これらはすべてものによるし繊細な描き方にもよるので、どれが良いとかは何とも言えませんが……。

いやでも映像の構成がすごく良かったですよ!!もう少し解像度(?)が高い状態で観たいです。

 

追記・「お嬢さん」の抑圧・力関係云々は、はてなブログ記事の「ダブルヒロインの華麗な弁証法‥‥韓国映画『お嬢さん』感想」という記事が良かったです。

追記2・フェミとかではない。